みんなはどれくらい許可を取っている?【特殊車両通行許可】

みんなはどれくらい許可を取っている?【特殊車両通行許可】

東京都武蔵村山市の特車申請屋さん(運営:紺野行政書士事務所)です。

トレーラーなどの特殊車両が公道を通行するためには、特殊車両通行許可が必要です。

とはいえ、無許可で走行している特殊車両も実際のところ少なくないでしょう。
他の事業者たちは許可を取っているのか気になる事業者様もいると思います。

この記事では、みんなはどれくらい特殊車両通行許可を取っているのかについて専門の行政書士がわかりやすく解説します。

特殊車両とは

特殊車両とは、一般の道路を通行するために特別な許可が必要な大型や重量の車両を指します。

特殊車両を通行させるときは、道路管理者の許可を受けるように、道路法で定められており、この許可のことを特殊車両通行許可といいます。
特殊車両は原則、道路を走ることは禁止されているため、それを例外的に解除するための許可となります。

この申請には、多くの書類や手続きが必要ですが、企業が特殊車両を安全かつ法令を守って運行するためには、この許可は欠かせません。


特殊車両通行許可について詳しい解説はこちら▼
全体像がわかる!特殊車両通行許可の申請から許可までの流れをわかりやすく解説

みんなはどれくらい許可を取っている?

個人的に、特殊車両を扱っているものの通行許可は取ってこなかったという事業者がいても特に珍しいとは感じません。
元請けに言われて初めて取ることになった、という事情でお依頼いただくこともあります。

では、全国で特殊車両通行許可はどれくらい取られているのでしょうか。

全国の許可件数は?

下記の表を見ると、右肩上がりに許可件数は増えているようです。

みんなはどれくらい許可を取っている?【特殊車両通行許可】
特殊車両通行ハンドブック2020


昨今、物流ドライバー不足の深刻化が懸念されており、輸送効率を上げるために、車両の大型化の需要が拡大しています。
今後はさらに許可件数が増えることが予想されます。

許可件数が増えている原因

ひとつは、取締りの強化が挙げられます。
個人的に、取締りに何度も遭って(仕方なく)特殊車両通行許可を取ることにした、という事業者様は増えているように感じます。
事実、取締りは強化されていますので、その成果として許可件数は増えているといえます。

取締りで特殊車両通行許可の許可証を携帯していないことが発覚しますと、罰金、高速道路における大口・多頻度割引停止措置、違反事業者の公表などの制裁があります。
取締りの強化によって、各事業者も、特殊車両通行許可を無視できなくなってきている背景があるでしょう。


もうひとつは、元請け(荷主)の要請が挙げられます。
元請けが下請け企業に仕事を依頼する際に特殊車両通行許可を得ることを要求するようになったのです。

社会の意識の変化として、企業はコンプライアンス遵守を以前より求められるようになりました。
その結果、元請け企業は以前まで要求しなかった特殊車両通行許可を下請け企業に対して強く求めるようになったと考えられます。

元請けが下請けに仕事を依頼する上で特殊車両通行許可を得ることを条件とすることは珍しくなく、大手ゼネコンの現場においては、その辺はかなりシビアとききます。

記事全体のまとめ

この記事では、みんなはどれくらい特殊車両通行許可を取っているのか、について解説しました。

結論、全国的に特殊車両通行許可の件数は増えており、その背景として、取締り強化や元請けの要請が考えられます。

昨今、物流ドライバー不足の深刻化が懸念されており、輸送効率を上げるために、車両の大型化の需要が拡大しています。
そのような理由からも、特殊車両通行許可の申請は今後も増えることが予想されます。

特殊車両通行許可申請は、事業者が安全かつ法令を守って運行するために必要な手続きですが、非常に複雑で手間がかかります。

道路法、車両制限令、道路交通法などの法令知識が必要な上、実務処理や役所対応のノウハウも求められます。
さらに、法令や制度は常に変わるため、その都度対応が必要です。

行政書士に特殊車両通行許可申請を任せることで、通行許可の取得後も専門的な視点から相談に乗ることができます。
特殊車両通行許可に関することでお困りの方は、専門家である行政書士にご相談ください。

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