許可証のおすすめ保管方法【特殊車両通行許可】
東京都武蔵村山市の特車申請屋さん(運営:紺野行政書士事務所)です。
トレーラーなどの特殊車両は道路を走るためには特殊車両通行許可を得て、許可証を車両に携帯しなければなりません。
この許可証は、2部印刷して、会社内での保管と車両に携帯することとなると思います。
許可証は車両に携帯し、取締りの際に提示を求められたらすぐに取り出す必要がありますが、どこに保管しておくのがよいのかを気になる方もいらっしゃると思います。
この記事では、特殊車両通行許可証をどのように保管するのがよいかおすすめの方法をお伝えします。
特殊車両とは
特殊車両とは、一般の道路を通行するために特別な許可が必要な大型や重量の車両を指します。
特殊車両を通行させるときは、道路管理者の許可を受けるように、道路法で定められており、この許可のことを特殊車両通行許可といいます。
特殊車両は原則、道路を走ることは禁止されているため、それを例外的に解除するための許可となります。
この申請には、多くの書類や手続きが必要ですが、企業が特殊車両を安全かつ法的に運行するためには、この許可は欠かせません。
特殊車両通行許可について詳しい解説はこちら▼
全体像がわかる!特殊車両通行許可の申請から許可までの流れをわかりやすく解説
おすすめの保管方法
保管方法は事業者様によって様々ですが、「提示を求められたときにすぐに取り出せるわかりやすいところ」がよいため、
車検証とセットにすることがおすすめです。
許可証関係はまとめてビニール袋に放り込んで、保管されている方もいますが、提示を求められたときにすぐ提示するところまでが義務ですから、わかりやすく取り出しやすい方法で管理することをおすすめします。
タブレットで携帯してもOK
2019年4月より、特殊車両通行許可証の車両への備え付け義務について、紙に代えて、電子データでの備え付けが認められることになりました。
具体的には、タブレット等に許可証PDFデータを入れて携帯してもOKになったのです。
ちなみに行政庁では、画面サイズ8インチ以上が視認性の確保から推奨されています。
ドライバーが扱いに慣れていれば、紙で保管するよりも場所を取りませんし、なにより大量に許可証を携帯する場合には、目当ての許可証を取り出す検索性が向上します。
注意点
取締りの際に許可証の提示を求められた際には、ドライバーがタブレット等を操作して画面に許可証を表示することになります。
ドライバーがタブレットの扱いに慣れていない場合には、使い方を教えることも必要になるでしょう。
また、せっかく携帯していても、電波状況が悪く画面が表示できなかったり、充電切れだと許可証不携帯となってしまいますので、
クラウド保存だけでなく、ネット接続しなくても表示できるようにローカルに保存しておく、運行前にタブレットの充電の残量が十分か確認するという点は注意しなければなりません。
こういった点は電子データならではのデメリットといえます。
記事全体のまとめ
この記事では、特殊車両通行許可証のおすすめの保管方法をお伝えしました。
結論は、
許可証は車検証とセットにして保管する。
電子データで保管する方法もありますが、いつでも表示できるようにしなければならない都合、充電がなくて表示できないということも考えられますのでとりあえずは紙で印刷して車検証とセットにしておくのがおすすめです。
特殊車両通行許可は事業者が安全かつ法令を守って運行するために必要ですが、その申請手続きは、非常に複雑で手間がかかります。
道路法、車両制限令、道路交通法などの法令知識が必要な上、実務処理や役所対応のノウハウも求められます。
さらに、法令や制度は常に変わるため、その都度対応が必要です。
行政書士に特殊車両通行許可申請を任せることで、通行許可の取得後も専門的な視点から相談に乗ることができます。
特殊車両通行許可に関することでお困りの方は、専門家である行政書士にご相談ください。